2012.08.19 Sunday
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ブログ日本200名山のんびり+しっかり 山と付き合うブログ
2005.07.02 Saturday
いきなり登れなかった山から始まります
はじめまして。「ブログ日本200名山」管理人、ぼっちです。
昨年日本百名山を南アルプスの「間ノ岳」で完登した根っからの山好きです。でも、実は山を数えながら登るなんて愚の骨頂! と思っているひねくれ者でもあります。 自由な山行ができる心境になるため、とりあえず百名山はクリアしておこうとチャレンジしてきたのですが、いざ完登してしまうと、糸の切れた凧みたいで…人間って哀しい。。 で、次の目標はやっぱり日本200名山になってしまいました。 でも、もうピークばかり目指して登ることはする気がないので、これから始まる山行記録は、多分、寄り道回り道ばかりのものになりそうです。 最初の画像は、ゴールデンウィークに二軒小屋から目指した南アルプスの笊ヶ岳(2,629m)。稜線からの南アルプス南部のパノラマは骨のある主役級ばかりですごかったけれど、残雪が多くて歩行12時間にして空しく引き返し、山頂には立てませんでした。最初からこうなんだから、どうなることやら。 2005.07.02 Saturday
200名山の前に300名山があった?
日本100名山は、作家深田久弥氏の昭和39年(1964年)の著書「日本百名山」によるものです。(知ったかぶり。)
日本200名山はというと、この深田氏を偲んだ「深田クラブ」創立10周年記念に昭和59年(1984年)選定されたものらしい。(ふむふむ。) でも、その前に日本300名山の方が、日本山岳会によって昭和52年(1977年)に選定、翌年に決定されていたらしい?(おやおや。) ちなみに、300名山に入って、200名山にないのは、女人禁制の山上ヶ岳で、代わりに奥只見の荒沢岳が入っているそうです。 この辺の記述って、間違えたら、ある筋の方からは袋叩きに合いそう。。 あらかじめお断りしておきますが、このブログにおいて「200名山をめざす」とは、記録をねらうことではなくて、いかに「それらの山を愛しながら登るか」です。 勝手な定義ですが、これでいってみたいと思います。 いい加減さを許さない山登りは、関係ないですから。。 追記: てことで、リンク先にもいちいちお断りしていません。 もし、ご迷惑をかけるようなことがありましたら、管理人ボッチまでご連絡を。 2005.07.03 Sunday
伊吹古道を行く
日本200名山の半分は日本百名山です。当然ですが。
日本百名山を完登して思うのは、百名山も玉石混交だなということ。 特に単独峰は観光や開発という名の自然破壊が進んでいてがっかり率が高い気がします。 多分、そのがっかり派の代表が、伊吹山(1,337m)ではないでしょうか。 スキー場、ゴンドラ、セメント工場の採掘、ドライブウェイの山頂駐車場…悲惨ですね。 でも、この山のすごいところは、その名のとおり、特殊な地形から日本海から太平洋側に季節風が通り抜ける道になっているため、冬場は豪雪に守られ、今もなお、お花畑が健在なところ。これらの植物は、昔から薬草として珍重されたようです。 昨日、7月2日(土)、そんな薬草採りの道だったのでしょう、伊吹古道と呼ばれるルートをたどってきました。 岐阜県揖斐郡春日村という山里のいちばん奥にあるさざれ石公園(国歌に出てくるあの石が見られます)が登山口で、そこを8時40分発。 梅雨の合間の緑濃い山道は、刈り払いが丁寧にされ、里人の息づかいが感じられました。1時間40分程汗をかくとぱっと空が広がって草の斜面に出ます。まだ少し時期は早いのでしょうが、ゲンノショウコやイブキトラノオ、シモツケソウなどが緑の中にちりばめられていました。 きっと、深い山里の人々は、この光に満ちた広い草原に立ち、薬草摘みをしたのでしょう。すると近江の里人とも出会って…などと想像するのも楽しい。 10時50分、伊吹北尾根のコースと合流。こちらは滋賀・岐阜県境の国見峠からの道で、長丁場ですが、展望とカタクリの群落が見事で、春先にはお勧めです。 11時山頂の駐車場着。これまでの古道と落差がありすぎですが、山をおとしめるのはやめにします。山は山頂だけではないのですから。 2005.07.10 Sunday
梅雨明け前は山道具屋へ
管理人ぼっちです。沖縄以外の皆さん、梅雨末期の大雨お見舞い申し上げます。
来週の3連休の空模様を気にしている山屋も多いんでしょうね。(あなたも?) こんな日は、ついつい山道具屋に足を運んでしまいます。 ちょうどバーゲン期間が始まっていますしね。 本当に必要なものは大体そろっているはずなのに、ついつい売り場の棚を隅から隅までチェックしてしまうのは、悲しい性(さが)。 でも、これもイメージトレーニングかも。 今日は、軽登山靴を買うという明確な目的があったので、靴売り場に直行しました。 管理人ぼっちは、軽登山靴を選ぶとき、こんな点をチェックします。 ・軽さも大事だけれど、ホールド感、つまり足にしっくりなじむかを優先。この点は妥協しないで。 同じサイズでもメーカーや型によって、違うもの。ヨーロッパ製は幅が狭めなので幅広甲高の生粋日本人は注意。 ・少々の値段の違いがあっても、防水性は大事。店員も全てのモデルを試しているわけではないはずなので、アドバイスに店員の力量の差がはっきり出ます。山仲間や店のボス格に聞くのがいいかも。 来週から本格的なシーズン到来(のはず)。 いろんな山のご紹介をしたいと思います。乞うご期待! 2005.07.21 Thursday
山小屋へようこそ
ぼっちの山小屋です。名前は「大坐小屋」といいます。
日本200名山の飯縄山山麓の唐松林の中にあります。 山の主ダイダラ法師の足跡だとのいわれのある大座法師池が近所にあって、 そこから名前をもらいました。(ぼっちの名もそこから?) これから、小屋を訪れるたび、季節の便りをお届けしますね。 梅雨の終わりの今、森は夏の準備が完了。 独りベランダに椅子を出してぼんやりしているといろんな虫たちがやって来て無駄話をしてくれます。 2005.07.21 Thursday
天狗原山、金山、雨飾山縦走(その1)
7月17日(土)
小屋を早立ちし、信州最北の天狗原山から金山、そして雨飾山を単独行で縦走してきました。 妙高の奥、笹ヶ峰牧場からの峠道は無舗装で「ファイト」「一発」なコース。やっとたどり着いた登山口を6時25分発。 天狗原山(2,197m)は日本200名山ではなく、かろうじて信州百名山ですが、隠れた名山でした。 雪深い静かな山で、ブナ林が立派なこと、高山植物が豊富なことは特筆に値するでしょう。 可憐な花が登山道まであふれるようで、夏の一日を生きる喜びでいっぱいという感じ。窪地いっぱいに衣笠草が咲いているのは特に壮観でした。 天狗原山から金山(2,245m)の間はチングルマの群落。山頂9:45着。 そこから、雨飾山へ向かう稜線に入ったけれど、結局誰とも出会わなかった……。 2005.07.23 Saturday
天狗原山、金山、雨飾山縦走(その2)
金山から雨飾山への茂倉尾根は、先ほどまでの花に埋もれた登山道が嘘のように地味、しかも長丁場。
しかし、海の日の3連休、雨飾山を真正面に誰にも出会わずもくもく歩くのは贅沢かも。(価値観の問題ですね。) 1ヵ所小キャンプ地のような場所から先が草に埋もれ、ルートを見失いそうになって、注意、注意。 約3時間で笹平。小谷温泉からのメインルートと合流するといきなりにぎやかに。草原の中、ギボウシが風に揺れ、シモツケソウや河原なでしこなど薄桃色の可憐な花が散りばめられ、女性登山家好みの風景かも(勝手に好みを作るなって?)。山頂には13時30分。 雨飾山には、かつて秋雨の中をとぼとぼ登ったことがありました。見通しのきかない霧雨の中、足元に寒そうなリンドウだけが咲き残っていたのと、新潟県側の雨飾温泉に下山し、湯治場めいた風呂でほっとした記憶しか残っていなかったけれど、今回は明るくておおらかで、山ってこんなに印象が違うんだなあ。小谷温泉には16時20分下山。 追記1:水の用意が足らずばてました。反省。下山途中雪渓の冷たい水がうまかった! 追記2:ブナ平のブナに感動。屋久島の杉が千年の時を経て、別のイキモノに化けていくように、 雨飾山の老木たちも神がかった風情。ゆっくり樹だけを眺めに来てもいいと思いました。 2005.07.23 Saturday
単独行について
管理人ぼっちです。今週は山に行かずおとなしくしています(もやもや)。
「ある山」を目指すにあたって、単独行にするか、パーティーで行くかは山好きにとって永遠のテーマではないでしょうか。 ぼっちの場合恵まれていて、技術も経験も体力もそろい、気心の知れた仲間ばかりの会に所属してきました。 でも「目的を持って」「ある山」を目指そうとすると、どうしても単独行が多くなりがちで、百名山の記録を振り返っても、約半分が単独行でした。 でも、200名山となると、もっと単独行の比率が多くなるんじゃないかな(より物好きの世界に……) 単独行は自己責任の世界。その厳しさも垣間見てきたつもりです。 でも、山に向かい合う心は、単独行の方が強くなるのも確かです。 ぼっちが自分なりに、単独行で心がけてきたのは、こんなこと。 ・単独行には向かない山・天候・季節があることを自覚する。 ・滑落の恐れのあるようなルートは取らない。(例外はあるけどね。) ・どんな日帰り登山でも、最低限一晩ビバークができる装備を用意する。 逆にビバークができないコンディションでは行かない。 ・必ず、登山届けを出すか、家族に預ける。 ・時間の感覚を鋭くし、撤退する覚悟を持つ。 200名山になると、これに追加すべきこともあるのでしょうね。 あなたのお知恵も伺いたいです。 2005.07.27 Wednesday
斜里岳殺人未遂事件
単独行か、パーティーかについて前回書きましたが、ぼっちにとって最近多い「百名山・パッケージツアー」については、全く別物だと思っています。そこに自己責任というものがないからです。
昨年7月実際に体験したことです。このことを思い出すと今も怒りがこみ上げます。 仲間7名と北海道山行で、斜里岳に向かいました。ぼっちは2度目で、1回目が大雨だったので再チャレンジでした。前夜は登山口の清岳荘泊。翌朝外へ出ると、重い雨粒がぱらぱら落ちていました。合羽を着込んで、往路は稜線沿いを行く新道で、熊見峠を経由して山頂に立ちました。 下山にかかるころには、相当ひどい降りになってきました。天候の崩れがひどいので、下山は少しでも短い沢沿いの旧道コースを取りました。 程なく、登ってきたのが「百名山・パッケージツアー」のご一行でした。先頭に旅行社の雇われガイド。その後約40名!狭い沢道で「登り優先」を錦の御旗にだらだらと通過していくのです。先頭あたりのご婦人のおっしゃるには「沢の水が増水しかけていますからこの道は通らないほうがいいですよ。」どうも自分の判断というよりはガイドの受け売りという感じ。 10分ほど待ったでしょうか、全然果てそうにもないので、少しずつ下山にかかりましたが、そんなわけで僕たちのパーティーもばらばらにならざるを得なくなりました。行列に続くのが精一杯という人たちがだんだん多くなり,最後尾のガイドとすれ違ったのは、それから15分近く後のことでした。 やっと、パーティーの先頭のメンバーと合流すると、単独行の男性を介抱しているのでした。先ほどのガイドが言い残していったそうです。「今、その先で滑落した人があったようですから連絡などよろしく!」 男性は相当な距離を滑落したらしく、外傷こそほとんどなかったもののショックで腰も立たず、服もずぶ濡れでしたので、予備の合羽など着せてあげた後、先発隊が下山して救援を求め、僕ら3名は残って、付き添いました。 男性はタバコを吸いたいというので火をつけてあげました。やっと一息ついた男性の話によると、「パッケージツアーご一行様」がやって来たので、沢の岩の方に道を開けていたそうです。ところがあまりに行列が長いので、移動しようとして滑り、約5m程滑落したとのこと。 そんな事情があるなら、ガイドは放っておくわけにはいかないはず。しかし、あの団体さんを見たら、ガイドが目を放したら、団体さんの中からも事故者が出るでしょう。 それにしても!怒れたのは、あのご婦人は行き過ぎる人皆に旧道は危ないと言ったのでしょうか。我々より後にこのコースを通る人は誰もいなかったのです。 なかなか救援は来ないし、水かさは増すしで、一応と、携帯電話を取り出してみたら、何とアンテナが立っていた! そこで、あちこち電話を掛けた結果、北見警察に連絡が取れ、レスキュー隊が来てくれることになりました。良かった! 清岳荘まで降りてみるとパトカーなんかが来ていました。斜里岳では事故は稀らしく、皆さん緊張しておられました。 後日談になりますが、合羽とお礼状が届き、男の人は背骨が損傷していて、3ヶ月の入院だったとのことでした。僕たちが通らなかったらどうなっていたのでしょうか。 誰にも、殺意があったわけでもないけれど、「頭がない」状態だったわけで、それ以来、「あの人たち」を、登山者と見ることができません。 2005.07.31 Sunday
小屋便り―定点観察の楽しみ
ぼっちです。この週末も小屋に来ています。
山好きの皆さんのうち、こうおっしゃる方も多いのではないでしょうか? 「小屋なんか持っちまったら、いろんな山へ行けなくなってしまうではないか。小屋の維持管理も手間だろ。」 うーん、ごもっとも、おっしゃるとおりです。ぼっちも長年そう思っておりました。 それならば、どうして小屋なんか持ってしまったのだろう(自問)。。 個人的に、飯綱高原に思い出・思い入れがあったことと、数年前仕事の関係で長野に家族で住み、家族もこの土地に愛着があるので同意が得られやすかったこと等などの条件がそろったためではあるのですが、きっと縁があったのだろうなと思います(自己正当化の決まり文句かも)。 で、貧乏×凝り性のなせるわざ、自分で板壁の塗装をしたり、天然の鉄平石を拾ってきて、石段に張ってもらったりして、昨年10月に小屋は完成しました。 工事で荒れた搬入路には、栄村の知人からブナの苗木をたくさんいただき植えました。 小屋の管理人になって、ひと冬越し、小屋の周りの樹や草たちとともに、芽吹き、新緑、そして盛夏を過ごした今、感じるのは、山に行っても何も見ていなかったんだなあということです。 自分の場所として区切られると、どんな樹や草が生えているのか、名前が知りたくなり、辞典を片手に、結果して一本一本の樹々を見守ることになりました。そして季節の移ろいを「定点観察」してみると、樹々たちがいかに多くのことを語りかけてくれるか、驚くほどで、「目からうろこ」でした。 山の登り方が、これからは少し変わるのではないかと感じています。 写真は小屋の上空の7月の空です。こんな空を見上げ、鳥の声を聞いています。 |
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