2012.08.19 Sunday
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ブログ日本200名山のんびり+しっかり 山と付き合うブログ
2010.08.23 Monday
薬師岳再訪(2)―「北アルプス総図」のパノラマ
明けの明星が消える頃、歯磨きしながら水晶岳、鷲羽岳のシルエットにおはよう。
5時半、薬師岳をめざして太郎小屋を出発! ハイマツ帯をしばらく行くと、雲ノ平、三俣蓮華岳の向こうに槍ヶ岳が穂先を現す。 槍に行ってきたばかりのKuさんは、懐かしそう。 去年常念岳に登った頃は、まだ弱音も吐いていたけれど、 この1年で山ガールに成長。見上げたもんデス。 テント場を過ぎ、岩場をよじ登って、来し方を振り返れば、太郎平小屋のはるか向こうに白山が。 やがて、北ノ俣岳と黒部五郎岳の間から御岳が顔を出した。 ![]() 急登をなんとかクリアしたところが、薬師平。 スケールの大きなお花畑のチングルマは、すべて羽のような実になっていた。 お花畑の向こうに、槍に続いて、穂高連峰も顔を出す。 槍穂間の稜線は、まだ制覇していない。 200名山が終わっても、まだまだ憧れの場所があるのはありがたいね。 ![]() おや、三俣蓮華岳の先に、笠ヶ岳も顔を出してる。 笠ヶ岳は、ぼっちが山の会デビューした思い出の山だって、後輩に説明。 岩屑だらけの道に汗し、今夏新装営業開始したばかりの薬師岳山荘に到着。 ![]() 青い空が、フレーフレーと応援してくれてる。 稜線東には、赤牛岳が赤い肌でのっそり横たわっている。 あの稜線に燃え尽きた日を、仲間にちょっぴり自慢しながら話す。 その背後には、烏帽子岳から船窪、そして蓮華岳から針の木岳,鹿島槍、五竜、唐松、白馬…。 ![]() 北薬師岳との間の深くえぐれた谷は、氷河の遺跡「特別天然記念物薬師岳の圏谷群」。 その向こうに、立山連峰が、独特の風格で姿を現す。 早月尾根からあの稜線をモクモク歩いたこと、スゴ乗越の小屋で激しい雷雨に遭ったことも、今は勲章。 あの日は、北から南へ縦走する途中ポイントだった薬師岳。 今日、目の当たりにしたおおらかな山容は、長い縦走の果てにたどりついた記憶の中の山とは別のよう。 そこがまた面白く、奥深い。 夏の強い日差しを浴びながら、ひとつひとつ稜線を同定し、「北アルプス総図」そのままのパノラマを眺める。 なんとも、贅沢な山行きでありました。 2010.08.22 Sunday
薬師岳再訪(1)―太郎平小屋の夕暮れ
ぼっちの山の会の今夏のメイン行事は、薬師岳登山。
薬師岳といえば、単独行で早月尾根から剣岳、立山、五色ヶ原から大縦走をしたことがあったっけなあ。 バブルの頃だったから、ええっと、もう20年くらい前。 月日の経つのはおそろしいくらい。 でも、山の仲間と元気に再訪できるのは、幸せなこと。 今回のメンバーは、毎度のKonちゃんとその先輩Naさん、山ガールKuさん、それに筋金入りの長距離ランナーSuさんが加わって賑やか。 ![]() 13時半に太郎平小屋に到着。 単独行なら、夕暮れまでに薬師岳を往復、なんて無茶に走りがちだけど、 生ビールなぞを頼んで、まったり。 なーんかね。こういうのもいいなあ。。 ![]() 北ノ俣岳から、黒部五郎岳が重なっている。 若き弟と、雲ノ平から太郎平小屋を経由して、あの稜線を巡ったこともあったっけ。 思い出は、みんな宝物。 ![]() 雲が切れて、小屋の向こうに、薬師岳が、おおらかな姿を現した。 明日は、あの山めざしていこう! 2010.05.09 Sunday
西日本最大級のブナ林―大山(1,729m)
大山は、中国地方唯一の日本百名山。
15年以上前、山の会の先輩に引率されて登って以来の再訪。 「夏山コース」という、もっともポピュラーな登山口から登山開始。 古い阿弥陀堂とか、常行谷という地名とかに出会うたび、足を止めてしまう。 そして、西日本最大級といわれるブナ林の見事なこと。 かつて同じ道を通ったはずなのに、何も記憶に残っていない。 あの頃は、脇目もふらず頂上を目指していたのかな。。 ![]() ダイセンキャラボクとは、イチイの変種で、雪に耐えるように地を這っている低木。 ゴヨウマツと、ハイマツの関係に似ているね。 国引き神話の舞台、島根半島も遠望。 ![]() 目と鼻の先、剣ヶ峰(1,729.4m)が最高点になるけど、稜線が崩れ、立入禁止。 前回来た時より、崩落は確実に進んでるみたい。。 剣ヶ峰の先に、烏ヶ山などのピークが南東の方角に連なり、その先に、蒜山が。 太古の火山活動を俯瞰する気分。 ![]() ところが、6合目下から「行者コース」に入ると、嘘のように人の姿がとだえ、ブナが見事。 屏風のようにそそり立つ大山の岩峰をバックにした梢を、立ち止まっては何度も見上げてしまう。 あと10日もすれば、芽吹きの若い緑が天を覆うようなんだろうな。。 ![]() 建築様式こそ違うけど、出雲大社に匹敵するくらい豪壮な建物。 神仏分離の前は、ここに地蔵菩薩を祀っていたそうであります。 石段、石垣は城郭のよう。 きっと僧兵もいて、独立の権勢を誇っていたんでしょう。 ![]() 再訪して、想いが深くなる、そんな幸福な山行デシタ。 2009.10.19 Monday
八ヶ岳の秋(2)―赤岳(2,988m)阿弥陀岳(2,805m)
夜明け前に小屋の外に出てみる 。 積雪はないけれど、霧とすごい突風。 ご来光は拝めず。。 6時半、重装備で赤岳山頂を目指す。 岩肌に張り付いた霧氷。 零下約5度の山頂は、冬の様相。 ![]() 阿弥陀岳をめざしかけると、 霧が解け、まず八ヶ岳主稜線が目のあたりに。 次いで南アルプスの北岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈岳の雄姿。 そして、青い富士山。 世界が更新されたよう。 ![]() 行く手には、赤い岩肌の阿弥陀岳(2,805m)。 標高こそ、赤岳(2,899m)、横岳(2,829m)に次ぐけれど、憧れていた急峻なその姿に、急登も、もう全然気にならない。 阿弥陀岳山頂に到着。 富士山、南アルプス、中央アルプス、御岳、北アルプス、浅間山の噴煙、 そして横岳、硫黄岳、天狗岳に、蓼科山と重畳する八ヶ岳の連山。 ![]() そして振り返れば、朝日に赤岳の巨大なシルエット。 360度広がる峰々。 そのピークをめざして人生多くの時間を過ごしてきたんだなあ。。 ![]() 針葉樹林帯に、いつしか混じり始めた唐松の黄金色が豪華。 最後のピーク、御小屋山で、コーヒーを淹れながら、八ヶ岳の秋を心に刻み付ける。 2009.10.19 Monday
八ヶ岳の秋(1) ― 主稜線プチ縦走
ぼっちの所属する山の会、全員が猛者で、渋い山好みってわけじゃない。 年に何回かだけど、登山は楽しみとおっしゃるSさん、 スキーが本業、登山は雪のない時期の楽しみのNさんと仲間のTさん、 そんな皆さんを、10月17,18日、八ヶ岳の秋にご案内。 標高約2,000mの桜平から2時間足らずで夏沢峠で主稜線に、 硫黄岳・横岳と縦走し、最高峰赤岳の山小屋に泊り、 阿弥陀岳経由で美濃戸の舟山十字路へ下山するコンパクトで充実したコースを計画。 小屋泊まりが初めてのメンバーも。 ここはしっかりご案内しなくちゃ。 八ヶ岳のおおらかな裾野は、唐松の紅葉に染められている。 桜平の登山口から熊鈴を付けて登山開始。 ![]() 硫黄岳の荒々しい爆裂火口壁に、みなさんデジカメをパシパシ。 稜線は、風が激しい。 硫黄岳に向け標高を上げるほど、霧が濃くなり、体感温度も低くなる。 オオダルミまで下り、硫黄岳山荘でひと休み。 八ヶ岳は、要所要所に小屋があって、ありがたいなあ。 ![]() 激しい風の中、引き返すカップルとすれ違う。 時々振り返りながら、メンバーの表情を確かめる。 トムラウシのガイドにだけは、なっちゃいけないからなあ。。 横岳山頂は霧と風ばかり。 あと40分、赤岳展望荘までがんぱりましょうと、励ます。 途中、日本カモシカと遭遇。こんな高山まで上がってくるようになっていたのか。。 ![]() (ピースしてる人もいますけどね。) 意識的に息を吐き続けるといいですよとアドバイス。 これは、モンブラン登山のため減圧室でトレーニングした時に習ったこと。 かすかに雪も舞いだした。 山荘のシルエットが行く先に。 がらがらと小屋の戸を開けば、もうそこは安心の世界。 ストーブの傍で赤ワイン。 なーんか、まったりしちゃうねえ。 2009.04.19 Sunday
南九州山めぐり(その5)―南薩火山群を行く
南九州山めぐり、最後を締めくくるのは、日本百名山の開門岳。 高隈山下山後、桜島を経由、フェリーで薩摩半島側に渡り山川という漁港に泊まる。 ![]() 途中、指宿温泉に立ち寄り。 ここの名物は、「世界唯一天然砂蒸し温泉」。 今回は大潮の干潮の時間にあたり、波打ち際で、砂風呂を楽しむことができ、超ラッキー。 重く熱い砂に埋もれること20分。ゾンビのように這い出た時の、潮風の爽やかさったらない。 山川はカツオ漁で知られる、漁港。 くり屋という素泊まり3千円の旅館に泊まったけど、海が見えて、温泉もあって、併設の食堂でカツオやキビナゴの刺身も食べられて、なかなか。 やや鉄のぼっちとしては、「JR最南端の有人駅山川駅」のお向かいというのもポイント高かったデス。 ![]() おっと、「JR最南端の駅 西大山駅」に立ち寄らなくちゃ。 キャベツ畑の中の駅からは、すっきり立ち上がる開門岳の裾野と有明の月が。 開門岳登山口到着。 富士山より富士山らしい整った円錐形の山ゆえ、登山道が螺旋を描いていくのが特徴。 最初は、深くえぐれた溝のような道、平安時代前期(仁和元年:885年)の噴火が最後なので、照葉樹林帯がしっかり。 ![]() 8合目には、仙人洞という修験者が泊まったという洞穴あり。 このあたりから岩が多くなり、9合目の梯子を上ってぽんと山頂に出る。 Yさんと今回最後の握手。 静かな山頂で、枕崎や坊津に続く長い海岸線を眺める。 開門岳は、坊津から船出した遣唐使の、そして第二次世界大戦では知覧にあった陸軍特攻基地の零戦の、目印にもなった。 沖縄には「唐旅」という言葉がある。 唐への困難な船旅の意から転じて、死出の旅の意味も持っている。 開門岳は、まさに「唐旅」に出る人の、心のよりどころになった山なのだろう。 なんて、しみじみしてたら、大人数のパーティーがわいわい到着。 さて、「お山の大将」を譲りましょうか。 ![]() 鰻池という静かな湖の畔にある、ひなびた共同浴場がナイス。 西南の役に先立つ時期に、西郷隆盛も逗留したそうな。 入湯料200円、温泉玉子5個150円。 おいしかったので、土産にしようとしたら、受付のおばさんが、「6分待ってね。」って。 共同浴場の外に、「スメ」という湯気の出る穴があって、ここで玉子を茹でるそう。 よく見ると、どの家からも、湯気が出ていて、各家にスメがあるらしい。 温泉ばかりじゃなくて、各家にスメまで持ってる鰻温泉、うらやましいぞ。 ―と、南九州の山旅を振り返りながら調べると、 このあたり一帯は、南薩火山群と呼ばれ、 開門岳はむろん、山川湾も、鰻池も火山なのだという。 南九州山めぐりは、火山の力を体感する旅でもあったなあ。 2008.10.20 Monday
日本百名山再訪―金峰山(2,595m),瑞牆山(2,230m)
「あのう、東北行ってすぐなんですけど(敬語)…山の会を盛り立てるため後輩を連れて今週も山に…日本百名山の金峰山と瑞牆山って、ずっと昔にも行ってるんだけど、メジャーな山じゃないと、後輩ついて来てくんないかもしれないし、しようがないから…」 しようがないのは、めちゃくちゃ苦しいぼっちの言い訳だったりして。。 てなことで(汗)、秋晴れの10月18日、19日、金峰山と瑞牆山をつなぐ、秋山のおいしさいっぱいのルートに後輩3人と一緒に行ってきました! 金峰山・瑞牆山に登ったのはもう17、8年も前。 あの頃は、これほど日本百名山がブームとなるとは思ってもいなかった。 紺碧の空に浮かぶ富士山を目の当たりにして感動したっけなあ。 久し振りの百名山、思い出を確かめたいような、会うのがちょっとこわいような。。 ![]() 瑞牆山荘からまずは富士見平経由で金峰山まで。 ご他聞にもれず、ここもオーバーユースで、登山道がえぐれてる。 最近、団体さんの行くような山へ行っていないので、大勢の人に少々緊張。 でも、光を透かすミズナラやカエデの紅葉が、ひときわの彩りで迎えてくれる。 瑞牆山との分岐になる富士見小屋で一服。 リュックを背負い直し、あれっ? いつの間にか人影がなくなっていた。 そうかあ、百名山を目指す人は、だいたいが最短コースを取るんだ。 金峰山は大弛峠からの往復で済ませ、富士見平まで上ってくる人はほとんど瑞牆山往復が目的なんだな。 ま、棲み分けができていいかも。 ![]() 五丈岩をめざす、ダイナミックな岩の稜線。 久し振りの金峰山は、前がどうだったなんて関係なく、やはり名山。 ![]() 靴の並ぶ土間に板を渡して寝させられた金峰山小屋が、感じのいい小屋に建て変わっていたのも嬉しい誤算。 ![]() 雲海に浮かぶ朝の富士山を仰ぎ、素直に感動。 後輩も買ったばかりのデジカメ一眼レフで写真を取りまくり、楽しんでくれてる。 ![]() 多くの山に足を運んだけれど、岩峰の見事さは、やはり群を抜いている。 山頂は、ご覧のとおり。 でも、秋晴れの下、皆楽しそう。 そうだね、山の楽しみ方はそれぞれ。 後輩も、富士山・南アルプス・八ヶ岳の華やかなパノラマに大感動してくれた。 評論家みたいになっちゃうと、初めての山のあのドキドキ感から遠くなってしまうかも。 いかんいかん(反省)。 ![]() それと、金峰山は、その名からも明らかなように、吉野の金峰山と同じ信仰の山なはずだけれど、宗教くささをほとんど感じなかった。 アルピニズム以降の時流が過去を押し流してしまったのかな。 古い山岳信仰の残り香をしのべるのも、200名山の面白さだと思う。 <「山飯!小屋飯!」に「田舎屋のほうとう」をUP>←クリック! 2008.06.18 Wednesday
会津駒ケ岳再訪
日本百名山に、熱を上げていた頃。
今から思えば、脇目も振らずよく登ってたな〜って感じ。 その中で、もう一度訪れてみたいと思った山のひとつに会津駒ケ岳がある。 20歳代独身のぼっちは、まだ日本アルプスの鋭鋒ばかりを登山の対象と見ていた。 そんな中、たまたま訪れた会津駒の、太いブナに守られた登山道、残雪のなだらかな頂きのたたずまいが、目新しくて、また来たいと思ったことは憶えている。 それから20数年の月日。 今では、雪深く、抱き込まれるような山にこそ惹かれて止まないようになっている。 ![]() 一夜をランプの小屋に過ごし、迎えた朝明け。 きりっと冷えた空にひと筋のひこうき雲。 ![]() 軽アイゼンを着けてたどる会津駒ケ岳山頂から中門岳。 雪が溶ければ、ハクサンコザクラ咲く湿原が広がるあたり、 今はまだ残雪に中門岳の標柱も半ば埋もれたまま。 ![]() 山頂のはずれから北を眺めれば、昨秋訪れた会津朝日岳が稜線伝い。 西には、これも懐かしい越後三山、その越後駒ケ岳の前衛に長い鎖場に汗した荒沢岳。 平ヶ岳、燧ケ岳、至仏、武尊、日光白根、男体山、女峰山、その手前に昨日頂に立ったばかりの帝釈山。 うーん、全部思い出の山ばかり。 生きることはしんどいことも多いけど、 少なくとも、残雪の山々に向かった時間は本物。 そんな時の思い出を一望にできることは、限りない幸せ。 <登山記録:日本200名山資料室へ←クリック!> JUGEMテーマ:趣味 2008.06.17 Tuesday
駒の小屋に集う
![]() 帝釈山を後にし、会津駒ケ岳の登山口にたどり着いたのは14時過ぎ。 快晴と、日の長さに恵まれて、ミズナラやブナ林の登山道を詰め、今夜の宿、駒の小屋をめざす。 初めて、会津駒を訪れたのは20年以上前。 ちょうど、駒の小屋が失火で消失した年。 ブナ林の登山道に人影は少なく、小屋の跡にハクサンコザクラが咲いてたっけ。 ![]() そんなことも今は昔。 東京から夜行バスで日帰りできる日本百名山、何十人も登山客が下りてくる。 中間地点の水場から上は、しっかり残雪。 軽アイゼンを付けて、さくさく進むうち人影はとだえ、山頂が見え出す頃、あたりは夕暮れ少し前の青い光に包まれる。 最後の雪の斜面を登りきると、小屋の管理人が外で待っていてくれた。 ふう。着きました。。 駒の小屋は、素泊まり布団つき、食事なし。 電気はなくて、ランプとロウソク。 すごく混んでいるかなと思ったら、そうでもない。 北アルプスでも働いていた管理人さんと酒を飲みに来た、山仲間。 小屋泊まりを楽しむ品川のご夫婦。小屋デビューの横浜のご夫婦。 大津岐峠からキリンテへの縦走予定の単独行の男性が、2人。 そしてYさんとぼっちの、締めて9人。 管理人さんが気さくで、いい雰囲気。 干物を焼いたり、ワインを頂いたりしながら情報交換。 今日勉強したこと。 ・小屋で喜ばれるお土産はその日のスポーツ新聞。待遇が良くなるかも。 ・トマトは、空いた牛乳パックで持ってくると、潰れず、鮮度が保てる。 ・檜枝岐村には、星さん、橘さん、平野さんしかいない。 よそ者が入り込むことは、小屋の管理人でもなければほとんどできない。 ・登山道のブナの幹にナイフで彫られた落書きが多いのは、もともとマタギの目印から。 ふーん、「廿六年 星裕次郎 21歳」とあったのは、地元の人なんだな。 ![]() こんなに、ゆったり山小屋で過ごしたのは久し振り。 これも管理人さんのお人柄ゆえでしょう。 酔い覚ましに、小屋の外に出る。 銀の月と、窓のランプ。 P.S. この日同じ日本200名山栗駒山あたりを震源とする 岩手・宮城内陸地震があったとは知らず。。 心からお見舞い申し上げます。 JUGEMテーマ:趣味 2007.07.30 Monday
水晶岳だけ登山記(その2)
28日5時15分、野口五郎小屋発。
北西の風が強い。 風に帽子を吹き飛ばされたりしながら、何とか真砂岳分岐に到着。 風の少ない南斜面には、ハクサンイチゲ、シナノキンバイ、コバイケイソウなどの大群落が。 鷲羽岳も立派だなあ。 こっちを見てるYo君は新入部員だけど 北海道の山で鳴らした猛者。 ここから、水晶岳までの登りが、岩をよじ登り、崩落地を通り抜けての要注意地点。 振り返ると、野口五郎岳が、大きく根を張っている。 やっと水晶小屋到着。 この4月にヘリコプター墜落事故のあった、小屋は改修されて、新築のよう。 北アルプス最奥のわびし目の小屋という印象が、ずいぶん変わった。 ここに、ザックを置いて、霧の中の水晶岳を往復。 赤牛岳を断念してしまうと、チャレンジ心の火が消えて、寂しい。 断念しなくちゃならないにしても、ほんの一歩でも、新たな稜線に踏み出したかった。。 天候が崩れないうちに、水晶小屋から真砂分岐まで引き返し、竹村新道から湯俣温泉へ下山。紫のイワギキョウ、クルマユリの橙が、しぼんだ気持ちを慰めてくれる。 下山すればするほど急になっていく尾根道。 唐松のみごとな天然林。ちょっと立ち止まっては見上げていく。 湯俣温泉晴嵐荘に16時着。約11時間の行程、よく歩いたなあ。 硫黄のお湯が長丁場でくたくたになった体をほぐしてくれる。 29日、晴嵐荘から、高瀬川に架かる吊橋を渡って高瀬ダムの登山口に戻っていく。 皮肉なほどいい天気。 水晶岳だけ、となった今回の山行、「宿題は、いずれキッチリやっちゃうゾ!」 [登山記録:日本200名山資料室へ←クリック!] |
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