2009.11.25 Wednesday
失われた山―武甲山(1,304m)
武甲山は、秩父盆地の南に位置する、奥武蔵の最高峰にして日本200名山。
かつての標高は、1,336m。
「かつて」というのは、石灰岩の採掘で山頂を削り取られてしまったから。
ぼっちの地元の日本百名山伊吹山、300名山藤原岳、
石灰岩の名山が、姿を損なうのを目の当たりにしてるから、
武甲山にはなかなか足を運ぶ気になれずにいた。
とはいえ、いつかは行かねばの200名山。
秩父市の浦山口から登り、横瀬町に下りる周遊コースを計画。
愛車ハリヤー! に、ルイガノのMTBを乗せ、いざ!秩父へ。
まずは、下山口にMTBを置いておこうと、横瀬へ。
林道終点にあたる鳥居をくぐろうとしたら、4体の石像。
狛犬には見えない、肋骨が浮かぶ体に大きな口。
あ! 狼だ。
そういえば、昨秋行った大岳山にも、狼の石像が。
関東一帯に、狼信仰があったんだな。
石灰鉱山の間を抜け、大きく削り取られた武甲山の斜面から目をそらすようにして、浦山口に向かい登山開始。
荒川の支流沿いの林道に人影はなく、晩秋の清らかな空気がそこにある。
想像していたより、ずっと心和む山だなあ。。
よく手入れされた杉林の急登、広い尾根道をたどりながら(現在の)山頂に。
金網の先は、いきなり採掘現場。
眺めているうちにも、サイレンが鳴って、発破で岩が崩されていく。
秩父盆地、そしてそれを取り巻く、上州、武州の山々の見晴らしばかりがいい。
横瀬までの下山道は、最短ルート、行き交う人も多い。
一町ごとに据えられた丁石が、信仰の跡を伝える。
よく手入れされた単調な杉林の中に、何本か、格段に大く、枝張りがワイルドな古木が。
特に大切にされてきた神木なのだろう。
原始の力を感じ、惚れ惚れ見上げる。
あっさり横瀬口に到着。
狼君と、MTBに再会。
MTBで、浦山口まで、向かう途中、「武甲山資料館」に寄り道。
モノクロ写真で、かつての姿を知る。
その甲冑を重ねたような姿は、日本武尊が東征の際、この山の姿を見て「勇者の肩を怒らせるが如し」と言ったとか、
自らの甲(かぶと)をこの山の岩室に奉納したという伝説にふさわしい。
また、かつて山頂には、石灰岩の山らしく巨石の露岩があり、縄文時代から続く信仰遺跡などもあったらしい。
狼信仰は三峰神社との関わりもあるとか。ううむ。
武甲山の石灰は、関東大震災後の首都復興のセメントに使われた。
そして、身を削り秩父の人の生活の糧となってきた。
「自然破壊、嫌だな」なんてコメントでだけで済ませられない現実。。
失われたもの、今ある現実、頭が痛くなるくらいいろんなことを考えさせられた武甲山。
やっぱり名山なんだと思う。
<登山記録:「日本200名山資料室」へ>←クリック!
かつての標高は、1,336m。
「かつて」というのは、石灰岩の採掘で山頂を削り取られてしまったから。
ぼっちの地元の日本百名山伊吹山、300名山藤原岳、
石灰岩の名山が、姿を損なうのを目の当たりにしてるから、
武甲山にはなかなか足を運ぶ気になれずにいた。
とはいえ、いつかは行かねばの200名山。
秩父市の浦山口から登り、横瀬町に下りる周遊コースを計画。
愛車ハリヤー! に、ルイガノのMTBを乗せ、いざ!秩父へ。
まずは、下山口にMTBを置いておこうと、横瀬へ。林道終点にあたる鳥居をくぐろうとしたら、4体の石像。
狛犬には見えない、肋骨が浮かぶ体に大きな口。
あ! 狼だ。
そういえば、昨秋行った大岳山にも、狼の石像が。
関東一帯に、狼信仰があったんだな。
石灰鉱山の間を抜け、大きく削り取られた武甲山の斜面から目をそらすようにして、浦山口に向かい登山開始。荒川の支流沿いの林道に人影はなく、晩秋の清らかな空気がそこにある。
想像していたより、ずっと心和む山だなあ。。
よく手入れされた杉林の急登、広い尾根道をたどりながら(現在の)山頂に。
金網の先は、いきなり採掘現場。眺めているうちにも、サイレンが鳴って、発破で岩が崩されていく。
秩父盆地、そしてそれを取り巻く、上州、武州の山々の見晴らしばかりがいい。
横瀬までの下山道は、最短ルート、行き交う人も多い。一町ごとに据えられた丁石が、信仰の跡を伝える。
よく手入れされた単調な杉林の中に、何本か、格段に大く、枝張りがワイルドな古木が。
特に大切にされてきた神木なのだろう。
原始の力を感じ、惚れ惚れ見上げる。
あっさり横瀬口に到着。
狼君と、MTBに再会。
MTBで、浦山口まで、向かう途中、「武甲山資料館」に寄り道。モノクロ写真で、かつての姿を知る。
その甲冑を重ねたような姿は、日本武尊が東征の際、この山の姿を見て「勇者の肩を怒らせるが如し」と言ったとか、
自らの甲(かぶと)をこの山の岩室に奉納したという伝説にふさわしい。
また、かつて山頂には、石灰岩の山らしく巨石の露岩があり、縄文時代から続く信仰遺跡などもあったらしい。
狼信仰は三峰神社との関わりもあるとか。ううむ。
武甲山の石灰は、関東大震災後の首都復興のセメントに使われた。
そして、身を削り秩父の人の生活の糧となってきた。
「自然破壊、嫌だな」なんてコメントでだけで済ませられない現実。。
失われたもの、今ある現実、頭が痛くなるくらいいろんなことを考えさせられた武甲山。
やっぱり名山なんだと思う。
<登山記録:「日本200名山資料室」へ>←クリック!