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山らしい山 ― 笈ヶ岳(1841.4m)  その2
4月30日(日) 早朝2:25起床。星の空に川の音。
手早く定番玉子雑炊で腹ごしらえし、3:15白山自然保護センターを出発。ライトを頼りに取り付き点となる野猿公園までの遊歩道をたどる。

ところが、大雪のせいか遊歩道はずたずた。一つ目のトンネルを越えたところで通行禁止のロープ。それを乗り越ししばらく沢に沿っていくと闇の中道が消えている。多分沢を渡渉するのだろうけれど、向こう岸の様子がつかめない。昨日下見をしておけば(反省)。おまけに雨までぱらつく。

4:45頃やっと夜が白みだし、雨も止んで、対岸に傾いた立て札を発見、スノーブリッジを渡り、何とか遊歩道らしいルートをたどることができた。
5:15野猿公園に到着。先発のパーティーが休憩所の軒下でテントを撤収中。

休憩所からスノーブリッジで沢を渡る。ここからがジライ谷。
雪が多いせいもあるんだろうけれど、本ルート中、谷から尾根への取り付き点が一番分かりにくかったし勘どころだと思う。赤い布が枝に下げられているのを慎重に確認し、尾根に取り付けば、後はそれなりに赤い布やトラロープが取り付けられているので、ルートをたどることができた。

取り付きから1,271mのポイントまでは、木の根やトラロープにすがりながらの急登。カタクリ岩ウチワなんかが花盛りだけど、目の隅っこでちょっと見るのが精一杯。

1,271mポイントからは残雪がしっかりある。細い稜線をたどったり、残雪を踏みしめたりの厳しい登りが続く。しかし尾根には立派なブナが、ゆったり腕を広げ、南には白山の連山が。
白山は遠望すると、女性的で控えめな山に見えるけれど、真正面に向かい合うと山頂の白さは異様なほど際だち、その大きさに驚いてしまう。

いったん中だるみした稜線は、冬瓜山(かもうりやま)へ直登するルートと西側を巻くコースに分かれる。さて、どちらにしようか。巻き道は雪崩が心配だし、直登コースはいかにも厳しそう。最近雪崩の事故が続いたので、とりあえず登りは稜線コースへ。

笈ヶ岳1804309:20 冬瓜山(かもうりやま)山頂まで何とか到着。笈ヶ岳が全容を現す。山頂は雪が飛ばされ黒い岩塊となって見え、その姿が「笈」に見えなくもない。
たかが、1,840m余りの山なのに、北アルプスの笠ヶ岳ほどの大きさを持っている。荒々しい造山活動と、深い雪があいまって、本当に山らしい山だなあと見ほれる。


スノーブリッジしかし、ぼんやりもしていられない。一番厳しいのはここからのナイフリッジ。毎年規模が変わるようだけれど、今年は約20メートルほどもあって、崩れそうな蟻の戸渡り状に続くので、念のためにザイルを出し、確保しあいながら行き過ぎる。ふう。。

後はなだらかな稜線沿いの道がシリタカ山まで続く。笈と白山の眺望がほしいまま。真っ白なピークからいったん下ると、巻き道と合流。
下山してくる白ヘルメットに長靴姿の地元の兄ちゃんに会う。「毎年この時期に来る。石川県にこんないい山があるのに地元の者があまり登らないのでもったいない」とのこと、本当にそう思う。

稜線の全容が目の当たりになり、今日この山に取り付いているほぼ全パーティーが蟻のように眺められる。野猿公園で一緒になった5人のパーティー、3人の高齢者パーティー、2名のパーティー、そして単独行が地元の兄ちゃんを含め5名か。1年のピークともいえるこの時期でこのくらい。

ピークまでの最後の登りも厳しい。3か所くらい胸を突くような雪付きの斜面が壁になる。アイゼンを付けて一歩ずつピークに近付く。空が晴れ上がってきた。

山頂は雪が飛ばされ、標柱が一本。
足許に琺瑯(ほうろう)びきの容器が半ば土にうずもれて据えられており、蓋を取ると手帳が入っていた。めくってみると、1昨年の今日の日付で、同行のYさんの奥さんの名前を発見(Yさん談;「家内のほうが猛者です」)。その同じ日、Yさんは我々と同様、大笠山に立っていたのでした。
Yさんは「証拠」にと、奥さんの文字のあるメモを片手に記念撮影。

この時点で12:10。他のパーティーよりやや遅れ気味の我々は、このすばらしい山また山の世界を心に焼き付け急いで下山にかかる。帰路は巻き道コースを選択。
こちらの方が楽なんだろうけれど、足許まで小規模な「デブリ」(雪崩で落ちた雪の塊)が届いていて、嫌な感じ。頭上を見上げながら慎重に進む。

緊張感の連続に疲労も蓄積して、稜線に合流した頃はもうへろへろ。でも夕暮れも迫ってくるので、急がなくては。
日が傾き、雪が締まってきたのを幸いに、ぐいぐい下降。野猿公園が近付くあたりでは膝ががくがくし、一番危ない状態。

17:10何とか白山自然保護センターに到着。急いでテントを撤収。ゲートまでの車道も落石で気が抜けないので、暗くなる前にたどり着こうと、ひたすら歩く。
ゲートには18:45着。ふう。長い長い一日でした。

でも、これだけ山らしい山に登った充実感は久し振りのもの。
きっと記憶の大事な部分として生き続けることになると思います。
| 管理人 ぼっち | 日本200名山 | 23:09 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
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